独自の世界観を表現しつつ、
セールスするのが上手いなぁと感じるもの。

それが仮面ライダーなどの特撮ヒーローです。

実は私も小さい頃から好きで、
たまに今の仮面ライダーを見たりします。

もちろん、ただ見るわけでなく、
どのようにしてストーリーを展開し、
マーケティングと連動させているのか?
(登場するアイテムやその商品化のタイミングなど)

その部分に注目してるんですが、
もうねぇ、仮面ライダー見ているだけで
売り方のコツってわかりますよ!

そのくらい見習うべき
アイデアがたくさんあります。

これは冗談抜きです。
マーケティング視点で見ると
色々発見しますよ。

今日はその中から
私が気づいたポイントを紹介します。

購買意欲をそそるストーリー展開

仮面ライダーのストーリー展開は、
簡単に言うと、怪人である悪者登場。
主人公が来て仮面ライダーに変身し、
怪人と戦うシーンへ。

途中ピンチになりながらも、
最終的には怪人をやっつけていく。
ストーリーの流れでいうと、
このようなパターンです。

ただ、今の仮面ライダーは、
昔の頃に比べると内容がもう少し複雑です。

まず登場人物もたくさん出てきます。
それにだいたい2話で1つのストーリーが
終わるように設計されています。

なので、ストーリーの作り込みもあり
大人が見ても飽きないよう工夫されています。

割としっかり脚本が作られており、
子供が楽しむだけでなく、大人も楽しめる
エンターテイメント作品になっています。

つまり、実際に財布を握っている大人に
対してもアプローチができており、
劇中で出てくるアイテムの購買へと
上手く誘導できているわけなんです。

ストーリーと連動した販売戦略

更に最新の仮面ライダーは、
バージョンアップの数が何回もあります。
私が小さい頃の仮面ライダーなんて
多分1、2回あったかなぁ〜ってくらいです。

(昔の仮面ライダーのことを
昭和ライダーって言うらしいです)

でも、今は1シリーズあたりで、
最低4人以上の仮面ライダーが
出てくるだけでなく、フォームチェンジも
1人のライダーで最低3回以上。

細かなフォームチェンジを入れたら
10回は超えてくるほどです。

そしてそのフォームチェンジする
タイミングと連動して、人形、変身ベルト、
専用の武器などを販売していく。

セールスしなくても、
仮面ライダーを見るだけで買ってしまう・・・
ストーリーを語って売っていく手法の
真髄と言えますね。

そう考えると仮面ライダー自身が
凄いマーケッターであり、
優秀なセールスマンということになります。

そのセールスマン=仮面ライダーが
画面に出続ける限り、そのアイテム
(販売商品)が宣伝され、子供たちの脳に
刷り込まれていく・・・

そりゃあ、子供は欲しくなります。
(大人の財布は寂しくなりますが・・・)

私が知る限りでは過去のシリーズで、
ライダーのフォームチェンジだけで17種類。
多い時には変身に使用するメダルだけで
100枚なんてこともありました。

つまり、この変身ベルトを買って終わりでなく
そこから更にバージョンアップ用のアイテムを
購買するように仕掛けていく。

これをマーケティング用語では
アップセル(追加販売)といい、
売上アップの方法として使われています。

そして、変身ベルトに伴う武器や
フォームチェンジするたびに新しい人形なども
販売されていくので、玩具の数もドンドン増えます。
怒涛のセールスが続くわけです。

しかも、、、
ターゲットは子供だけではありません。

昔仮面ライダーを見ていた世代、
つまり30〜40代の大人に対して
よりディテールにこだわった玩具を
専用サイトで販売しています。

実際、変身ベルトやフィギュアなどは
かなり精巧に作り込みこまれており、
劇中そのままのリアルさを再現しています。

私も実物を生で見たことはありませんが、
映像などで確認して見る限りでは、
クオリティーは桁違いに凄いです。

その分価格帯も子供向けに比べると
割高設定になっていますが、決して高すぎず
30〜40代であれば手が出せる価格帯です。

これは、子供より夢中になる人も多いでしょう。

昔はお金がなくて買えなかったけど
「今なら自分のお金で好きなだけ買えるぞ!」と
思っている世代にとっては、欲求をバンバン
刺激する要素が満載の商品です。

さらに加えて、大人向けの場合は
受注限定生産や期間限定販売などで
需要のコントロールを上手く図っており、
在庫が余ったりするリスクを減らしています。

つまり、作ったはいいけど売れずに
儲からないというリスクは限りなく低い状態です。

むしろ、買えなくて
プレミア価格がつくなんてこともあり、
価格の低下を抑える働きも自然と行われています。

もう、独自の世界観・キャラクターを
創り上げたら、怖いものなしです。

今回紹介した内容だけでもアイデア満載で、
世界観を浸透させて、販売へと繋げる
良いお手本になると思います。

なので、今回の記事を読んで気になった方は
一度仮面ライダーを調べて、映像を見てください。

パクれる要素はまだまだたくさんありますよ。