これまでセミナーや商品・サービスの
集客・プロモーションを色々とやりました。
その中で、私自身が身を以て体験し、
失敗や悔しい思いをして気づいたこと、
感じたことがたくさんあります。
今回は、その中で特に重要なことを
一つお伝えします。
それは、スキルや技術を磨くよりも
圧倒的に重要であり、誰もが絶対に
学ぶ必要性があります。
自我を捨てろ!
よくコピーライティングの教材などで・・・
「その商品を好きになるぐらいまで、
トコトン調べ尽くしてください」
そんな言葉を耳にした人も多いと思います。
これは、表面的な字面だけを見たら
その商品を好きにならない限り、
文章を書くフェーズに入ってはダメだよ
ってことを読み取ることができます。
でも、ここを更に掘り下げて
次のように解釈することもできます。
「相手と同化しないと書けない。」
つまり、書き手(あなた)の主観や先入観を
一旦脇に置いて、トコトン他者視点で
(読み手・見込み客・顧客の視点で)
物事を見ないとその良さがわかりません。
書き手(あなた)の自我が少しでも入ると
その自我が邪魔をして目を曇らせてしまい、
本当の魅力を見つけることが難しいわけです。
別の言い方をすると、
必要な情報が入ってこずに、
間違った情報をすくい取ってしまう状態。
これでは、「正しい」情報を拾い上げることも、
魅力を見つけ出すことも出来ません。
じゃあ、自我とはどういうものなのか?
「俺(私)とは違うなぁ、へぇ〜そうなんだ」
「俺(私)とは違うなぁ、だから関係ない」
「俺(私)とは違うなぁ、だから興味ない」
こういったことを顧客との会話や
見込み客の悩みや不安をリサーチしている時に
少しでも思った、感じてしまった時点でアウト。
もう必要な情報は入ってこなくなります。
「たったこれだけで?」と
思うかもしれませんが、
人間とはそういう生き物です。
自分にとって都合がいい情報や
聞きたい情報以外記憶に残りません。
ましてや、耳にすら情報として入ってきません。
単なる雑音としか聞こえず、勝手に遮断します。
まるで、何も言ってなかったかのように・・・
つまり、人は自分が見たいもの、
聞きたいものしか情報として受け取りません。
これが正常な脳の働きです。
なので、自我が少しでも入ると
本当に「正しい」「必要な」情報を
拾うことが不可能になってしまいます。
魅力につながるキーワードや
エピソードが埋もれてしまうんです。
この状態でいくら顧客にヒアリングをしたり、
市場調査をしたところで、な〜んにも残りません。
これといったアイデアも出ないでしょう。
その結果、訴求ポイントが全くの的外れになり、
言葉にエネルギーや熱量が感じないものになります。
つまり、読み手・お客さんを無視した
全く感情が動かない文章になってしまうのです。
これでは、意味ありませんよね?
それほど「自我」というものは、
強力な力を持っています。
なかなか厄介な敵になるってことです。
では、この「自我」を抑えたり、
消すことはできないのか?というと
そんなことはありません。
意外とシンプルな答えです。
それは、「相手にトコトン興味を持つ」こと。
先ほど紹介した文章の後半部分を
少し変えるだけで印象が変わります。
「俺(私)とは違うなぁ、だから興味あるなぁ」
「俺(私)とは違うなぁ、だからその理由を知りたい」
いかがでしょうか?
つまり、相手の話を注意深く聞き、
自分との違いに気づいたら、
そこにフォーカスして興味を持ってみる。
そして、好奇心と探究心を持って
相手の考えを理解しようと努力してみる。
そうするだけで、同じ会話であっても
今までとは違った見え方、視点に変わります。
景色がガラッと変わるはずです。
あと、自然とその相手や商品のことを
好きになっていきます。
その人の魅力や商品の凄さを
もっと多くの人に知ってもらいたい!!
もっと多くの人に伝えたい!!
そういう思いが湧き上がってくるはずです。
あなたも感動した映画や小説、漫画などが
あったら、勝手に薦めたくなりませんか?
大好きなものを語らせたら、
自然とテンションが上がって
饒舌になり、体温が高くなってしまう。
そんなことがありますよね?
このテンションが上がってる時は、
完全に「自我」を忘れてますよね。
もう、とにかく夢中になって話しすぎて・・・
その熱量やエネルギーだけで、
他者を動かしてしまうなんて経験を
一度ぐらいはあるはずですよね。
もし、そんな状態になれたら売れると思いませんか?
この「自我」を忘れるのと似た状態まで
テンションを上げれたら、自社の魅力が
何かで迷うことはなくなるはずです。
むしろ、伝えたいことがありすぎて
まとめるのに苦労するほどです。
逆に、そのテンションに持っていけてない
「自我」がある状態のままでは
決して書いてはいけません。
これまで見てきたクライアントや
教えてきたライターの多くは、
この「自我」の部分が足かせになって
上手く書けない要因となっています。
でも、これは仕方ない部分でもあります。
人それぞれ個性的がありますし、
自分の色・性格を変えるのが難しいはずです。
それが普通であり、当たり前です。
ただ、「自我」を抑えない限り、
自社や他人の魅力を引き出すことはできません。
あくまで私の個人的な考えですが、、、
・謙虚に取り組める
・何事にも興味・関心が持てる
・白黒はっきりしなくても気にしない
・偏見なく相手を見ることができる
上記のような性格を持っている人は、
割とスムーズに自我を捨てることが出来ます。
その逆で・・・
・プライドが高く頭を下げられない
・無関心
・白黒はっきりつけたがる
・見た目や肩書きなどで人を見てしまう
このような性格を多く当てはまってしまうと
「自我」を消すのにはかなり苦労します。
というのも、昔の私がそうでした(笑)
全て当てはまったわけではないですが、
半分ぐらいは当てはまっていましたww
でも、様々な失敗・経験をすることで
反省し、気づけたことで今はかなり
改善されたと思います。
なので、自我が強い性格に当てはまる人は、
次の方法を試してみることをオススメします。
己を知り、他者を知れ!
孫子の兵法にも書かれていますが、
まずは自分自身を知ることが最優先です。
もし、相手に興味が持てない場合は、
自分をよく理解していないか、
己を知る努力が足りていないのかもしれません。
というのも、多くの人は、
意外と自分の才能や性格を正しく理解していません。
昔の私自身もそうでした。
そこで、去年1年をかけて色々試しました。
様々な診断テストを受けたり、生まれ持った
資質や才能がわかる方法を学びました。
あと、周りにいる人にも質問をして
自分を知る努力をしました。
そのおかげで、自分を知ることの
重要性に気づくことが出来ました。
本当にやって良かったと思っています。
今回はその重要性に気づくまでに、
踏んだ3つのステップを紹介します。
ステップ1:ありのままの自分を認める
まず自分の能力・才能・性格を知り、
今の自分に自信を持つこと。
そして、ありのままの自分を認めること。
コンプレックスや欠点、弱みも含めて
「これが自分なんだ!」と理解すること。
そこで初めて他者の良さや魅力がわかり
自分との違いが明確になってきたのを
本当の意味でわかるようになりました。
もちろん、ほんの少しずつですが・・・
ステップ2:他者との共通点が見つかる
そこから次は自分との共通点を探していきます。
そうすることで相手に親近感を持てるし、
好きになる部分も見えてきます。
そうなったら、今まで見えてこなかった
相手の素敵なところもだんだん見えくるはずです。
ステップ3:隠れた魅力が自然と見つかる
最後に、相手の隠れたいいところを知ったら、
今度は自分の隠れたいいところも見えてきます。
不思議なことなんですが・・・
でも、よく考えたみたら当然のことなんです。
自分を知れば、相手を知ることができる。
↓
相手を知れば、自分を更に深く知れる
つまり、物事は表裏一体です。
両方知って初めて両方を理解することができます。
言われると簡単なんですが・・・
なので、まずは自分を知る努力をしてください。
そして、相手に興味を持ってください。
そうすればあなた自身の魅力も見つかり、
集客やプロモーションでミスや失敗することを
回避できますよ。