自社の商品・サービスの魅力を
文章で伝える場合に、重要な部分は
キャッチコピー(ヘッドライン)です。

その次は、キャッチコピーからの
続きの数行という冒頭部分。

では、そこから先の文章で
重要なポイントは何でしょうか?

そのポイントというのが・・・
“論理展開”です。

意外とこのポイントを見逃しがちで、
結構出来ていない人が多くいます。
買うかどうかの判断に影響する
ポイントにもかかわらず・・・

とはいっても、論理展開って何?
何が重要なのか、イマイチわからない・・・
そういう方もいるかもしれないので、
解説していきます。

そもそも論理展開って何なのか?

簡単に説明すると、ある結論を言う場合に
「なぜ、その結論なのか」を事実や前提の情報を
示し、順序立てて伝えることです。

この文章だけでは、理解しにくいと思うので、
次の公式を見てください。

A→B、B→C、A=Cという公式

これはよく論理展開の
説明で使う三段論法という公式です。
少しわかりにくいと思うので、
具体例をあげながら説明します。

三段論法とは、
「大前提」と「小前提」があり
そして「結論」という流れになります。

例えば、、、

大前提:美人は早く死ぬ(美人薄命)
小前提:〇〇さんは美人だ
結論:ゆえに○○さんは早く死ぬかもしれない

このような流れをつなげて
自身が言いたいことを証明するのが
三段論法というやり方です。

ここまでは理解できますよね?

ただ、これだと一般的なライティングでは
どう応用すればいいか、わからない・・・

そう思う方もいるはずなんです。

なので、商品・サービスを
販売する時に使えるようにアレンジした
次の三段論法を覚えてください。

事実から始めて主張を納得させる

一般的に商品・サービスを売る場合には、
必ず「主張」があります。

“〜の悩みを解決するには自社の〇〇がいい”
“○○成分が〜の問題を解消する”

など、、、現状の問題や悩みを
解決するのに自社の商品が
いいですよってアピールです。

よくこの手の文章を目にすることがありませんか?
わかりやすく言い換えると、、、

例)
・こんな悩みはありませんか?

・その悩みの原因は○○です。

・その〇〇を改善すれば、悩みは解消されます。

・しかし、一般的な解決法には○○を改善できません。

・なので、〇〇を改善できる商品を我が社で作りました!
(だから、買ってね)

・・・みたいな感じです。

でも、この方法って結構見あきてません?
「本当?」って思うでしょ?
事実、消費者もこの手の文章に
多少なりとも疑いの目を持っています。

つまり、「また、これか」パターンです。

最近では、このパターンだと
人はあまり興味を示しません。
注意を引くのが難しくなっています。

もちろん、悩みがある人たちにとっては
バチコーンって響くかもしれませんが。

ただ色々、この手の文章を読んで
商品・サービスを買ったものの
騙されたという経験を多くの人がしています。
なので、昔ほど効果は薄れているでしょう。

じゃあ、この問題解決型のパターンに
匹敵するほどの論理展開ってあるのか?
そう思いますよね。

実はあります。

しかも、そこまで難しい書き方ではありません。
意外とシンプルです。

あなたがやるべきことは、
「誰もがNOと言えない事実から伝えて、
自身の主張へと繋げる書き方」
です。

つまり、統計データや研究結果、
史実の引用、トレンドなどの現実に起こった
“事実・結果”から始めて、徐々に自身が
言いたい主張へシフトしていく展開の仕方です。

まぁ、とは言ってもわかりにくいですよね?
なので、サンプルを作ったので
そちらを見てみましょう。

例)
平成29年3月1日現在の日本の総人口は
1億2676万人で前年同月に比べると
約19万人(0.15%)の減少傾向にあります。

この減少傾向は平成22年から
右肩下がりで続いており、この調子でいくと
毎年0.1〜0.2%(約20万人)の減少率で
人口が少なくなっていくことが予測されます。

その結果、この人口減少によって
日本の経済は衰退傾向にあるということが
世間的に言われています。

しかし、人口の減少に伴って
日本の経済は右肩上がりになりつつあります。

その証拠に、今年の日本の国内総生産は〜〜で、
特に〇〇産業の業績が著しく増加傾向にあり、
今後も約20%の増加率で収益が増えることが
見込まれています。

その中で特にA社、B社という会社の株価は、
ここ2、3年で300%の伸び率になっています。

つまり、今後も○○産業のA社、B社の株は
高騰すること可能性が高いことが言えます。
しかも、まだ今なら注目度が低く、
格安でこの株を取得することが可能です。

私はこの他にも20社以上の株価が
今後の景気の影響で上がると考えています。

つまり、今から買えば鉄板の株が
20個以上あるわけです。
知りたくないですか?

もし、あなたがこの情報に価値を感じるなら、
今すぐ下記から登録してレポートを
手にいれてください。

・・・・・・・・・・・

(注意:あくまでこのサンプル文は、
このためようにつくったフィクションです)

どうでしょうか?

ちょっと短くするために無理な部分が
あるかもしれませんが、意味は理解して
もらえたでしょうか?

このサンプル文の前半では、
絶対にNOとは言えない
事実を提供しています。

その結果、「そうなんだぁ」と
言うしかありません。

別に疑いようのない事実を伝えているので、
ここに異論を唱える人はそういません。

でも、途中から個人的な主張に入りましたよね?

「しかし」という接続詞あたりからです。
このあたりから、徐々に個人的な主張に
シフトしていくための前提が述べられています。

もちろん、そのシフトする段階でも
証拠の要素としてデータを加えています。

そして、最終的には
自身が売りたいものへと誘導しています。
もしくは主張・テーマへつなげます。

優れた論理展開は信頼性へと繋がる

少し長くなったのでまとめると・・・

絶対NOと言えない事実から伝えて、
その後に自身が言いたい主張へと
橋渡しするために前提情報を伝える。

次に、その前提が正しいことを
根拠となるデータ、数字を使って証明する。

そして、最後にここで始めて主張や
テーマを出し、売りたい商品・サービスへと
誘導する。

このような流れです。

簡潔に言うと、
事実→前提→前提の根拠→主張→商品・サービスへの誘導

この順番で伝える論理構成になれば
あなたの伝えている情報を信じてもらいやすく、
それがあなたの信頼性につながります。

つまり、この人なら私の問題を
本当に解決してくれるかもしれない。
そう思ってもらえる可能性が
増すということです。

そうなれば、成約率(購入する人の割合)も
伸びるはずですよね?

もしこの記事を読んで
論理展開の重要性を理解したなら、
まずは、自社の商品・サービスに使える
情報を、日頃から意識して集めるようにしてください。

リサーチ(証拠集め)が結果を大きく左右しますので。
それでは、今日はこの辺で。