インターネットで集客し、
商品・サービスを販売する場合、
文章を書くことは避けて通ることができません。
今では動画を使って販売もできますが、
その裏では必ず話の流れや構成を考えて、
何を伝えるのかという台本がきちんとあり、
その通りに進行しています。
つまり、自社の魅力を伝える文章が書けないと、
インターネットで集客をしたり、商品・サービスを
販売することが出来ないということです。
そこで、今回は文章を書くのが苦手な人であっても、
ここだけは最低抑えておいてほしいポイントを
7つにまとめました。
1、デザイン・レイアウト
「見た目が9割」という言葉があるように、
パッと見の第一印象が大事になってきます。
特にネットの場合だと、読み手がパッと見て胡散臭い、
怪しいと感じてしまうと、あなたの文章を読むことなく、
すぐに他のページに飛ばれてしまいます。
なので、文章で自社の魅力を伝える場合は、
まずデザインやレイアウトに気を使うようにしてください。
例えば色遣い。複数の色をやたら使うと、
注意散漫になるだけでなく、文章そのものが読みづらくなります。
使う色はテーマカラーを含めて3色ぐらいがベストです。
テーマカラーを決める際は、色が人に与える
色彩心理も考慮して決めることをオススメします。
ここでは簡単に、各色が与える心理効果について
書いておきますので、テーマカラーを選ぶ際に参考にしてください。
《色彩心理》
【緑】
安心感や癒しをイメージさせる色。
筋肉の緊張をほぐし、リラックスさせる効果もある。
【青】
爽快感やクールなイメージを与える色。
また精神的に落ち着かせる作用があり、
体温の低下、痛みの暖和、食欲を抑えるなどの作用もある。
【赤】
人間の感情的興奮や刺激をもたらす色。
注意を引いたり、警告する意味合いがある。
また赤色を見るだけで、体温•血圧を上げる効果もある。
【黄】
明るさや人に元気を与えるイメージの色。
また脳の活性化がよくなり頭の回転が早くなり、
集中力がアップする。
【オレンジ】
陽気なイメージや活発さを表現できる。
また新陳代謝をよくしたり、食欲を増進させる効果があり
飲食店などでも取り入れられている。
【白】
純潔さや純真さを表す。過去を清算してリセットする色。
【黒】
力強さ、高級感を与える。相手を威圧し、力を象徴する。
【紫】
高貴さ優雅さをイメージさせる色。
2、写真
「一枚の絵・写真は、1000の言葉に匹敵する」
自社の魅力を伝える点で、文章よりも写真や絵(イラスト)を使う方が
とても効果的な場合があります。
ただし、ただ写真を使うだけでは意味がありません。
写真や絵を使う場合は、その写真・絵が何を意味しているのかを
きちんと説明する(キャプションを入れる)ようにしてください。
あと、商品・サービスとあまり関係ない写真を使うと
読み手が混同してしまう恐れがあるので、
写真を選ぶ際はその点も注意してください。
3、ヘッドライン(キャッチコピー)
ヘッドラインは、読み手が一番最初にあなたの文章に目を通す場所です。
なので、ヘッドラインでは以下の点を意識して考えてみてください。
・「これって自分のことだ!」と思うような文章になっているか?
・そのヘッドラインだけを取り出しても自社の“魅力”がわかるか?
・流行や話題のニュース・出来事に関連づけることができているか?
・一般常識や習慣とは違う、矛盾する内容になっているか?
・読み手が知らない秘密や情報が入っているか?
この3つのポイントのうち、
最低2つをクリアしたキャッチコピーを作ってください。
そうすれば、読み手に興味を持ってもらえる確率が高まり、
続きの文章を読んでもらえます。
4、ロジック(文章の構成・書き方)
人が文章を読む時には、大きく分けて2種類のタイプがあります。
1つはスポット読みタイプで、もう1つは熟考読みタイプです。
スポット読みタイプは、文章をサーット最後まで流し読みして、
気になる部分があったらそこから読み進めていくタイプです。
熟考読みタイプは、文章を初めから順番に一行ずつ読み、
最後までゆっくりと読み通していくタイプです。
この2つのタイプの読み手をカバーするためには、
文章の見出しだけでも文章の展開がわかるようにする必要があります。
そこで小見出しを上手く使って注意を引き、
読み手を引き込むようにしていきます。
その際注意すべき点は、
少しでも本編の趣旨と違う話になってしまうと、
文章のいい流れを止めてしまうだけでなく、
読み手の注意もそこで途切れてしまいます。
そうすると、いくら続きの文章が上手く書けていたとしても、
読み手は読むことをやめてしまいます。
なので、話の流れ・構成がおかしくないか?
声に出して読んで確認する必要があります。
その時に、言葉につまるなら書きなおして、
音読し、スムーズに言える言い回しに変えてください。
あと、なるべく一文を短くし、無駄に長い説明や
趣旨と関係ない話はバッサリと削るように心がけてください。
5、ストーリー
子供の頃から桃太郎や一寸法師、かぐや姫など・・・
昔話や物語を聞くのが習慣になっています。
そして、このようなストーリーを誰もが好んで読みます。
必ずどこかで読んだり、聞いたりしたことがあるはずです。
大体の話の流れも覚えているでしょう。
何年も前に聞いていたとしても忘れていない人が多いはずです。
それほどストーリーには記憶に焼き付ける「力」があります。
しかも、このストーリーは
決して特別な人にだけ許された力でもなければ、
一部の人しか使えないものではありません。
このストーリーは誰もが必ず使うことができます。
たとえ自分の人生は平凡で、
特にこれといった才能や経験がないと思っている場合でも、
必ず語ることができる「ストーリー」が一つぐらいはあります。
自分では平凡で大したことのない人生だと感じていたとしても、
誰かにとっての励みになったり、 人生を変えるきっかけとなる
エピソードや物語を持っていて、それが手助けになることだってあります。
ビジネスにおいては、ストーリーが自社の商品・サービスを
魅力的にする「スパイス」となり、他社との差別化になる
USP(自社の独自の強み)になります。
だからこそ、一度あなたのこれまでの人生を振り返って、
オリジナルのストーリー(自分史)を作ってみて下さい。
・その仕事をするきっかけ・理由
・起業、独立した時の話
・商品との出会い、開発までの苦労話や失敗談
いくつか必ずといっていいほど、
人を惹きつける魅力的なストーリーがあるはずです。
一度ゆっくり時間をとって、紙に書き出してみることをオススメします。
そして、そのストーリーを脚色することなく、
シンプルにありのままで伝えてみて下さい。
6、言葉選び
どうしても文章で伝えようとすると、
感情表現や細かなニュアンスを伝えるのが
難しいと感じるはずです。
また人によって同じ言葉でも捉え方、意味づけが違い、
こちらが伝えたい意味と読み手に伝わる意味とでは
微妙にズレが生じる場合が多々あります。
つまり、誰が読んでもほぼ変わらずに、
頭の中で同じシーンを見せることが出来ないということです。
そこで、この微妙な違いの差を埋めるためにも、
比喩や具体的情景を描写することで伝える必要があります。
もしくは、その言葉をどういう意味・ニュアンスで使っているのかを
わかりやすく説明していきます。
その際の注意すべきポイントは、抽象的な言葉は使わないこと。
出来る限り具体的に、また伝えたいことは、言い方を変えて
何回も繰り返し伝えているかをチェックすることです。
例)「嬉しい」という状況を伝える場合
・小躍りするような気分で〜
・飛び跳ねるほど嬉しくなって〜
・思わず笑みがこぼれて〜
・飼い主を見つけた子犬のように喜んで〜
こう書くとかなりの確率でほぼ同じようなシーンを
多くの人の頭の中のスクリーンに映し出すことができます。
文字だけの情報ですが、同じ嬉しいでもどのくらい
嬉しいかわかりますよね?
このように言葉で「魅力」を伝えるためには、
表現方法や言い回しなどを日々意識して
集めておかないといけません。
小説や漫画、映画・ドラマのタイトル、
お笑い芸人のネタや例え話など・・・
毎日使える言い回しや表現で溢れています。
ぜひ、エンタメや娯楽、テレビに目を向けてください。
案外そこにあなたの魅力をきちんと伝えるための
「宝」が埋まっています。
普段から意識して必要な情報をキャッチしてください。
7、あなたらしさ(パーソナリティ)
文章にはその人の性格や特徴が自然と現れてきます。
たとえ、あなたの真似をして誰かが書いたとしても、
微妙な文章・タッチの違いですぐにバレてしまいます。
なので、言葉遣いや表現を普段とあまり変えず、
違和感を感じないように工夫してください。
そのために意識してもらいたいことは、
普段誰かに話しているような言葉遣いで書くこと。
まるで、そこに相手がいるかのように読んでる人に
直接話しかける会話調にすることをオススメします。